レンジ相場でしか通用しないマーチンゲール法

その他

FXを利用している投資家の中で時々、『マーチンゲール法を使えばFXで負けることは絶対に無い』と話す人がいます。

マーチンゲール法というのは本来カジノの世界で使われている手法のことですが、実は昔から日本の博打にもありました。テレビの時代劇の博打のシーンで、1両賭けて負けると2両賭け、2両でも負けると4両賭ける商人が映されます。

これがマーチンゲール法であり、日本では「難平(ナンピン)」と呼ばれていました。

●マーチンゲール法のシステム
マーチンゲール法は簡単なシステムで、難しいテクニックは全くありません。つまり、負けた分の賭け金の倍の賭け金で次の勝負をするだけです。例えば、最初に1,000円を賭け、5回目まで連続して負けた後6回目に勝ったとします。この場合の損益の結果は以下になります(カッコ内は累計損失額)。
・1回目:1,000円(-1,000円)
・2回目:2,000円(-3,000円)
・3回目:4,000円(-7,000円)
・4回目:8,000円(-15,000円)
・5回目:16,000円(-31,000円)
・6回目:32,000円(+1,000円)

6回目に勝った時の利益は最初の賭け金分(1,000円)だけです。この結果は10回やっても、100回やっても変わりません。ちなみに、9回負け続けた場合、10回目の賭け金は何と512,000円になります。

●FX取引でのマーチンゲール法の利用
FX取引でマーチンゲール法を利用する場合は、以下のように行います(レバレッジ25倍)。
米ドル/円の為替価格が1ドル:105円0銭だった時に、1,000通貨を購入したと仮定。
1)為替価格が104円50銭に下落した場合は損切りし、104円50銭で2,000通貨を購入します。
・損失:500円、購入金額:8,360円
2)104円0銭に下落したら損切りし、104円0銭で4,000通貨を購入します。
・累計損失:1,500円、購入金額:16,640円
3)103円50銭に下落したら損切りし、103円50銭で8,000通貨を購入します。
・累計損失:3,500円、購入金額:33,120円
4)ここで104円0銭に値上がりすると、1回目の取引で得られたはずの500円の利益が出ます
・利益:500円(4,000円-3,500円)。

●マーチンゲール法はレンジ相場で成立
マーチンゲール法のメリットは『絶対に勝てる』ということです。

当然、勝つまで倍掛けするため、負けることはありません。

ただし、勝つ可能性が存在している場合に限られます。

つまり、為替価格が元に戻る「レンジ相場」が前提になります。為替価格が一方向に伸びる「トレンド相場」の場合は膨大な損失が待っているだけです。

トレンド相場になることは絶対に無いと言い切れない限り、マーチンゲール法は成立しません。