2020年の市場を振り返って

その他

最近の相場は新型ウイルス感染症の影響で非常に激しい値動きをしていましてた。
外国為替市場に関しても例外ではなく、リスク回避へと大きくトレードが行われ、そのあと各国が量的緩和に動くことで、今度は逆に異常な株高、円安などリスクオン傾向に逆戻りするなどの現象が起きました。
相対的に表すなら、サブプライムショックやリーマンショック時の景気後退と回復の動きをほぼ一か月ほどで反芻してしまったといったところでしょうか。
このボラティリティ(変動率)のせいで、また新たにFXが注目されることになり、良くも悪くも新たなトレーダーを増やすきっかけとなっていることはアメリカ国民への給付金がほとんど証券の購入に充てられているデータからもわかります。
しかし、私は経験から言ってこの傾向は良い結果をもたらすものとは考えてはいません。
なぜなら、基本的にボラティリティの高い相場というのは、トレーダーの注文に対して証券会社が商品を取得するコストが高くなってしまうからです。
例えていうならドル/円相場で1ドルを105.42円で買う成行き注文が入った場合、通常時では105.43円ぐらいで約定する(このときの値幅0.01銭が証券会社の利益)ところを緊急時に皆がドルを買おうとした場合106.00円で購入しなければならない(このときの値幅0.57銭が証券会社の利益)状態になるといったところです。
この利ザヤのことをスプレッドと言い、一般的なトレーダーにとっての最も基本的なコストになっているのですが、このコストを上回るキャピタルゲインやスワップ収益(金利差での利益)等を上げなければ、トレーダーは最終的に利益をえることができないのです。
そして、緊急時や需要がひっ迫したとき、このスプレッドというものが超増大します。もしくは、証券会社によってはスプレッドの変動なしを謳っている業者もありますが、この場合ほとんどのスプレッド変動なしの証券会社ではトレードが約定しなくなります(注文をだしても相場が安定するまでトレードが成立せず何も起こらない。)
つまり、今回のような騒動で一見大きな市場の値動きがあり、それを利益に変えようとしても、異常なトレードコストの上昇によって期待できるリターンは得られない可能性が高くなるということです。
では、平常時ならトレードをすべきなのか?という問いに対しても私はNOと言いたいです。
なぜならそこにトレードコストがあって、上がるか下がるかの二択で勝率50%だとしても、長くトレードを続けているうちにトレードコストの分だけ負け続けていきます。負け続けると心理的な負担からさらに勝率は下がるのですが、その話は割愛します。
では、高い勝率を出せる相場分析が使える優秀なトレーダーはどうなのか。
かれらはさらに長くトレードを続け、そして今回のような騒動が突然起こり、異常なトレードコスト高に見舞われ、今まで溜めてきた利益を消してしまうことがほとんどなのです。
ただのギャンブル好きなら私は止めませんが、人生を無駄にするのは止めておいたほうが良いです。