「資金ゼロで始める、新時代の稼ぎ方」というセールスレターを見つけました。
転売の一環のようですが、こうやって形を少し変えて出てくるのは定番のやり方だと思います。
今回は「クラウド貿易」について検証をしていきます。
特定商法に基づく表記
販売者名 浅井工壹
住所 060-0061 北海道札幌市中央区南一条西4-20-1
電話番号 080-3370-5413
メールアドレス boueki555@gmail.com
価格 48,400円
商材について
今回の商材内容についてですが、クラウドファンディングで資金を調達して海外メーカーから商品を仕入れるという内容となっておりました。
セールスレターでは、転売がなぜ利益が低いのかという点についても説明がされており、普段意識をしていない人にとってはタメになる部分もあるかと思います。
転売で経験を積んだあとは、メーカー仕入を検討するという流れを多いと思いますが、今回はその亜流のようですね。
今回の商材については、
・メーカー仕入れは副業では難しい
・クラウドファンディングのリスク
という視点から購入をオススメしていません。
それぞれについて解説をしていきたいと思います。
メーカー仕入れは副業では難しい
転売というのは基本的に小売店から商品を仕入れるので当然利益は低くなります。
ざっくりと物流を見てみると
メーカー→小売店→消費者
という順番になります。
メーカーから小売店に流れるときには、人件費等のコストが発生しているため利益が少なくなってしまいます。
それなら、メーカーから直接仕入れたほうがよいという考えですが、そう甘くはありません。
確かに、個人事業主を相手にしてくれるメーカーというのはたくさんあります。
しかし、メーカーに注文をするときは基本的には電話をかけることになるのですが、相手も自分と同じサラリーマンです。
普通は、9時から18時くらいまでが勤務時間です。
副業でやっている人は、お昼休みにかけるくらいしか手段はありませんが、その時間に一体どれだけのメーカーと交渉ができるのでしょうか。
2つくらい電話をかけられればいいのではないでしょうか。
そもそも仕入れ先を探すことが困難なのです。
また、メーカー仕入れというのは基本的には先払いとなります。
クレジットカードで転売をしている人にとっては大きなデメリットではないでしょうか。
さらに、最初の頃はメーカーとの信頼がまだできていないので、掛け率は高めです。
そうなると、利益率が3%というのも珍しくなく、赤字トントンくらいから始めなければならないところもあります。
クラウドファンディングのリスク
そもそもクラウドファンディングとは何でしょうか。
ウィキペディアによると以下のように解説がされています
クラウドファンディング(英語: crowdfunding)とは、不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語である[1][2]。ソーシャルファンディングとも呼ばれ[3]、日本語では「クラファン」と略されることもある[4]。
出典元
クラウドファンディング - Wikipedia
ちなみに、クラウドというのは「cloud(雲)」のことではなく、「crowd(群衆)」を意味しています。
レターページを見ると、雲の意味になっているので、そもそもクラウドファンディングの意味を理解せずに実践していることになります。
話を戻します。
クラウドファンディングで資金調達をするという手法のようですが、そんなに簡単に集まるのかという疑問があります。
プロジェクトを公開して興味がある人を集めるわけですが、まったく集まらない可能性も充分あり得ます。
また、資金を提供してもらう代わりに特典をつけるのですが、何を特典にするのでしょうか。
もし、仕入れを考えている商品を特典にするつもりなら、そもそも自分で購入するのではないでしょうか。
海外メーカーにもどのように説明をするのかという問題もあります。
「資金が集まったら仕入れしたい」
と名もなき個人事業主が連絡をしても、取り持ってくれるメーカーはそんなに多くないと思います。
最後に
繰り返しになりますが、今回の商材は
・メーカー仕入れは副業では難しい
・クラウドファンディングのリスク
という点から購入をオススメしていません。
メーカー仕入れというのは、資金と充分な時間がなけれら挑戦することは難しいのです。
クラウドファンディングにしろ、資金調達のためにはかなりの時間がかかるのではないでしょうか。
副業でそこそこ稼ぐためにこのような手間をするくらいなら、アルバイトをしたほうが確実に稼ぐことができると思います。
また、細かい点ですが、クラウドの意味をとらえ違えているところも気になります。
小さいところですが、こういったところをおざなりにしている場合、質問をしても的確な回答がもらえない可能性があります。
自分の質問の意図をくみ取ってもらえずに的外れな回答をされてサポート終了ということもありえるでしょう。