その昔、いわゆる高額塾に入ってたことがあります。
3ヶ月で30万円、1年で40万円とかそんな感じのを2つほど。
愚かな自分に罵声を浴びせたいと思いますが、まあいい経験でした。
(いい経験にしないとやってけないよ!)
どんな高額塾かというとメインはせどりでした。
謳い文句は、『副業やってたくさん稼いじゃいましょ』てきな感じ。
まあ実際稼げてたんだけど、しんどかったよね。
そんなわけで、今でもたまに高額塾を宣伝を見ては当時の自分を懐かしんでおります。
(こういう懐かしさ)
さて、高額塾の宣伝で気になるところは今日は考えてみたいと思います。
みなさんは高額塾に入ろうと思ったことありますか?
※ここでいう高額塾は稼げる方法を教えますという感じの塾です。
よく「サポート期間は3ヶ月!講師に相談放題!」って宣伝の高額塾があります。
これくらいサポートしてくれるなら自分でも稼げるようになるかなと感じるかもしれません。
ただ自分で経験してみて思ったんですけど、なんだかあっという間だったなあと体感時間が短かったんですね。
(そのあとにさらなるサポート期間に突入したのは秘密です。もう言ってるけど)
よくよく考えるとこの3ヶ月って期間はかなり短いんですよ。
えっ!?それくらいあれば楽勝なんじゃないの?
って思うかもしれません。
これは、本業の労働時間と副業の労働時間を比較すると分かりやすいかなと思います。
みなさん、月にどのくらい本業で働いてますか?
300時間くらいですか?
ブラックですね。副業より転職です。
リク〇ートが調べた20歳から30歳の正社員の平均労働時間は、180時間~200時間くらいとのことです。
とりあえず、本業の1ヶ月の労働時間を180時間としましょう。
次に副業の時間。
平日の仕事が終わった後に3時間、土日のどちらかに8時間って感じでしょうか。
そんな感じで考えると、1週間の副業時間って「3時間×5日間+8時間×1日間=23時間」になります。
1週間でやるのって23時間くらいなんです。
これを1ヶ月にすると、23時間×4週間=92時間になります。
つまり、自分が1ヶ月に使う労働時間は、本業が180時間で副業が92時間となって副業ができるのって本業の半分くらいの時間です。
こうやって計算してみると、めちゃくちゃ頑張ってるつもりなのにかなり意外でした。
深夜の3時に泣きながら梱包してたのに。
仮に講師がコンサルを本業として月に180時間やってたとします。
ということは、高額塾のサポート期間が3ヶ月というのは、180時間×3ヶ月=540時間はサポートしますね、ということになります。
540時間分のサポート権を購入するって感じです。
その一方、こちらが副業に使う時間は、276時間(92時間×3ヶ月間)。
つまり、540時間分のサポート権といいつつも、276時間しかサポート受けられないんです。
あなたが株式会社副業に新入社員として会社に入社したと考えましょう。
(ネーミングセンスのなさに絶句)
先輩に仕事を教えてもらうことになりました。
ところが、1.5ヶ月だけ先輩にサポートしてもらってあとは頑張ってねーって言われてしまいました。
入社して、1.5ヶ月なんてまだまだペーペーです。
越前リョー〇くんにも苦笑されます。
ここで衝撃の事実なのですが。
そのくらいの期間で出てくる副業の疑問というのは、なんとネットで検索すれば解決してしまいます。
講師に質問しようがネットで調べようが得られる答えに対した差はありません。
ちょっとした裏話です。
実は、講師側は答えにくい質問が出たときのための必殺の対応方法があります。
これさえ言っておけば、すべての問題解決ができるという魔法の言葉です。
いくら講師でも「これいくら調べてもわかんねー」というものもきっとありますよね。
これが受験予備校だったら先生が生徒に質問に答えないなんてありえませんよね?
鬼のように調べると思います。
しかし、高額塾の先生はこんなことしなくても大丈夫なんです。
「これは自分に答えられない...」
そんなときに使う言葉とは...
「あなたマインド不足ですね」
の一言なんです。
マインド不足、行動力が足りない。
そうなんです。
なぜか副業界隈の講師は、抽象的な回答で逃げることができちゃんですよ。
「マインド不足!」と回答し続けてサポート期間が終了するなんてこともあります。
話は逸れましたが、実働時間で考えると、サポート期間って意外と短いんです。
数字で見るとよくわかります。
さらに言ってしまうと、副業やってる人の活動時間は基本的には夜なので講師に質問しても返信が次の日なんてこともあったりします。
まあ、ここまで高額塾のサポートについて悪態をつきまくったわけですが、いいところもあります。
高額塾に期待するのって講師のサポートではないと思います。
ぶっちゃけネットに答えは書いてありますし。
ただ、さっきも受験予備校の話出したけど、受験だって参考書は本屋さんに行けばいくらでもあります。
しかも、すごいわかりやすいやつが。
じゃあ、なんでみんな予備校なり塾に行くのかといえば、家で勉強ができないからですよね。
最近のコロナウィルスで登校禁止になってますます思いますけど、勉強なんて学校にいかないと基本的にはみんなやらないんです。
嫌いだから。
家で黙々とできる子は勝手に成長します。
できる子できない子、こうやってまた格差が生まれます。
話を戻すと副業も結局お勉強と同じです。
1人じゃできない人が多いんです。
だから、高額塾ってのは予備校と同じで副業をするための環境をできる限り整えてくれるんです。
講師のサポートなんておまけみたいなもんです。
大切なのは、周りに副業をやっている人がいるという環境にいること。
これこそが、高額塾に期待することです。
副業で100万とか稼いでいる人たちと話していると「なんか自分もイケるんじゃね?」と思えるようになります。
ただ、じゃあ高額塾に参加してたほうがいいのかというと最初から参加するのはいかがなものかなと思ってます。
まったくゼロベースの人は自分でやってみてから参加したほうがいいです。
大金払って背水の陣とかいいますけど、正直反対です。
お金って使ったらそれで満足しちゃうもんなんです。
だから、高額塾に入ったからといっても別にそれが原動力になったりしません。
お金ってのは何かを頑張るための動機に大抵の人はなりません。
なくなったら、取り戻すよりも諦める方向に気持ちが強くなります。
なので、自分で調べてそれなりに利益を上げて、この副業自分に向いてるなと思ったところで高額塾を探し始めればいいんです。
自分で利益を上げられるようになれば、自分に足りないところがわかってきます。
せどりだったら、リサーチが弱いとか外注化が上手く進まないとか、そんな感じです。
そういったことをサポートしてくる講師を探すというアプローチを取ったほうがいいです。