情報商材の界隈では、万単位での売買が日常的に行われています。
「〇〇で稼ぐ方法!今なら19,800円!」
「〇〇必勝法!29,800円で大富豪に!」
といったものが販売されています。
中には、高額塾と呼ばれ30万円もする塾への案内もあります。
普通の書籍であれば、2,000円程度で購入できます。
自動販売機で200円のジュースが売られていたら高いと感じてしまうにも関わらず、なぜこのような商材にお金を払ってしまうのでしょうか。
私たちは無意識の間に「高いモノは良いモノ」という判断基準を持っています。
今の世の中には様々な情報が溢れています。
そういった情報を1つ1つ丁寧に精査している時間と気力が私たちにはありません。
そういった環境に適応するために私たちは思考の近道という手段を取ります。
通常、商品というのは価格が高くなればその価値が上がることになります。
例えば、スーパーの野菜を考えれば分かりやすいと思います。
通常より安いものには、消費期限が近かったりするなど理由があります。
それに対して価格が高いものは、無農薬に拘っていたり生産者を明らかにするなど生産手段の差別化や流通経路の可視化を図っています。
その分、コストが嵩み価格が上がることになります。
付加価値のついた野菜には価格があがる理由があるのです。
ここまでは当然のことという認識があると思います。
情報商材はこの「高いモノは良いモノ」という思い込みを利用して販売しているのです。
初めて商材を購入する人は何が良くて何が悪いのかということを知りません。
実はこういった副業系の商材というのは無料で手に入れられる情報が大半の場合が非常に多いのです。
ネットで調べれば出てくる情報を購入しないと手に入らないという雰囲気を飾り付けているものが、情報商材なのです。
ネットの情報を1つ1つ丁寧に見ていけば、商材に書いてあることというのは見つかるものです。
しかし、そうやって商材の価値を見極めるための努力することを放棄して「お金を払うから大丈夫」と思ってしまい購入をしてしまうのです。
ネットにある無料の情報よりもお金を出す情報のほうが良いものはずであると考えてしまいます。
しかし、このことは一概には悪いこととは言えないのです。
先ほども述べましたが、野菜の話に戻れば、「高い商品=安心」という認識がなければ1つ1つについて考えて購入をしなければなりません。
そうやって精査する時間や気力というのは私たちの目まぐるしい生活を考えるといちいち判断をしていられません。
「高いモノ=良いモノ」という無意識のルールを使うことで余計なことを考えずに済みますし、大抵の場合このルールは正しいものです。
情報商材というのはこのルールの例外的なものということになります。
また、セールスレターに販売者の実績や肩書を加えることでより信憑性を出すというテクニックもあります。
そういったことにはどうやって対抗していけばよいのでしょうか。
情報商材に関して言えば、「お金を払って解決をする」という認識を捨てることから始めるとよいです。
副業とはいえ自分でお金を稼ぐ以上は誰かをアテにするのは最初のうちは良くないです。
先ほど述べた通り、副業の情報というのはネットで調べれば始めることができるくらいの情報は無料で手に入ります。
数万円程度ならばその情報で充分に稼ぐことができます。
お金を支払う前に行動を起こしましょう。
先にお金を払ってしまうと「お金を払ったから安心」という考えが生まれてしまいます。
そうではなく、まずは自分で色々調べて取り組んでみましょう。
一ヶ月に数万円程度稼げるようになれば、自分に足りない情報が分かるようになります。
そうやって自分に足りないところを補うために必要があるとき、初めて情報商材について調べたほうがよいのです。
私たちはお金を払えば解決すると考えてしまいがちです。
しかし、副業に関しては「お金」ではなく「行動」で解決できることが大半です。
情報商材は大金が動くものです。
購入前は自分に必要かどうか考えるだけの価値はあるでしょう。